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『さよならドビュッシー』 [本棚]

さよならドビュッシー

さよならドビュッシー

  • 作者: 中山 七里
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2010/01/08
  • メディア: 単行本


はしり読みをしました。
結果として、考えてみると、そして言われてみると、そうか、と納得なのですが、
単純な私は、まんまと作者の思惑通り、引っかかってしまいました。
こうでなきゃあの人が出てくる意味ないし、とかいろいろ後からそうだよね、と思ってみたり。

いろんな思い込みがいろんな不幸を呼ぶこと、ってあるけれども、
最後は、前向きでよかったかな、と思います。

と、はじめに言っちゃいましたけど、『さよならドビュッシー』、単行本です。
特に、このミスの賞をとったから気になった、とかそういうことではなく、
私の場合は、「ドビュッシー」という部分に惹かれたのです。

ピアノ、好きです。3歳位から習いました。しかし、根っから努力しない子供だったので、
中学まで続けましたが、大した技量はつきませんでした。
努力を積み重ねれば、表現能力などで差が出てきそうでも、ある程度の難度の曲は
弾ける技量がつくように思いますが、私の場合は、それを行おうと思ったのは、習うのをやめてから。

弾きたいな、と思う曲に出会えてなかったのでしょうかねぇ。
ジャズピアニストがアドリブで弾いたりするのを見るとワクワクして自分でも
ああ弾けたらなぁと思ったり、スゴイピアニストがピアノを弾く手を眺めているのが好きだったり、
そういう自分を思うと、好きなんだと思うのですが、そのひとつの到達点に、
自分がいけるイメージが浮かんでこなかった、というのが
今の現状を招いている一因かもしれません。

私は、ドビュッシーのピアノ曲がとても好きです。
ピアノ全曲集のCDを買ったり(モニク・アースという人のが好きです、ついでにリーズナブル)、
伝記や関連書籍をそろえる程度には、はまっています。
かといって、ものすごく詳しいかというと、そうでもない。でも好きな気持ちはたくさん。
そうなると、ベルガマスク組曲の3番目、『月の光』を自分で弾きたいと思うようになりました。
また、おなじ組曲の中の『パスピエ』という曲を初めて聞いた時は、
これって、「ドラクエ」のフィールド曲にそっくりやー(厳密に言うと「ドラクエ」の方が似ている)、
と思ったりしたものです。習っているうちにドビュッシーの曲に沢山出会っていたら、
この曲をあの曲を弾きたいから頑張ろう、と目標をもって努力をしていたかもしれませんな。

話を戻して、そういうことで、ドビュッシー好きの私はこの本を
タイトルにひかれて読んでみたのですが、途中の音楽に関する描写はピアノ好きだったり、
音楽好きだったりすれば、話に入り込めそうですが、そうでない人はどうか。
その細かい表現を描けるのは、作家さんも相当のピアノ弾きなのか、それとも、
そうでないのに書いているんだったら、それはそれですごいな、とも思いました。
ドビュッシー好きで、ピアノ好きだった私は、それなりに楽しく読めました。
最初のころはなぜドビュッシーがタイトルにあるのか、って思ってましたけど。
ところどころ、ミステリにかかわらない部分は流し読みしたのですが、それでも話は追えました。

読む前に、あらすじ的なところに、とある地域の地主とその孫である少女二人が災難にあい、
その後奇妙な事件が起きてゆく、というようなことが書いてあったので、
読み始めてから、そこにたどり着くまでが、うっとおしかった感もありましたけど、
きちんと謎解き前に自分で答えにたどり着きたい人は、
文章のひとつひとつをきっちり噛み砕いて、伏線をしっかり読みこんでいくとよいかもしれませんね。

思い込みで人を判断しがちですけど、あるいは、自分が思い描くような人物の型に相手を
はめ込んでしまいがちですけど、そうしてはいけませんね、できるだけそうしないようにしたいところです。



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